落ち着きがない原因を探す

集団行動する子供

発達障害には「注意欠陥多動性障害」と呼ばれるものがあります。注意散漫で落ち着きが無く、衝動的や突発的な行動をしてしまうことなどが特徴として挙げられます。7歳より前に症状が現れ、小学生や中学生までは落ち着きが無い状態や不注意が目立ちます。徐々に年齢を重ね、思春期頃になると症状が少しずつ治まる人もいます。忘れっぽく、物を失くしてくることも頻繁にあります。興味があるものへの集中力は高いのですが、切り替えが上手くできずに行動が遅くなってしまうこともしばしばです。授業中に教室内を歩きまわって注意されることも少なくなく、衝動的に手が出てしまうこともあります。子供の場合、我儘なのだろうと片付けられることが多いため、注意欠陥多動性障害だとは気づかれないことも珍しいことではありません。症状の現れ方には個人差があるため、不注意程度で済む人もいれば、周囲に対しての衝動的な行動から危険視されてしまう人もいます。注意欠陥多動性障害は周囲の人から誤解を受けやすく、発達障害だという事実を知らない人から距離を置かれてしまうケースが多いです。行動だけが注意欠陥多動性障害の症状とされていますが、否定的な環境が続くと二次症状が現れてしまう可能性があります。

行動を強く咎められたり、冷たい反応を示され過ぎたりしてしまうと、二次障害を併発してしまいます。劣等感は自尊心の低下を促し、自分が生きていることに純粋に疑問を持つようになります。いじめやからかいを受けやすく、学校などの社会環境に上手く対応することができなくなってしまい、孤立してしまうことで精神的な負担が大きくなることも少なくありません。自分に対して価値を見出だせなくなってしまうと、無気力や不安から癇癪などを起こしてしまいますます悪循環となってしまうのです。注意欠陥多動性障害は脳の短期間の思考や行動を記憶として留めるワーキングメモリーがフルに機能していないとされています。そのため、話した内容などを覚えていないこともトラブルの原因に繋がってしまいます。わざとではないので、無理に強制したり叱ったりなどはせず、今の症状とどのように付き合っていくかをまずは考えましょう。発達障害に関してのカウンセリングを行なっているクリニックもあるため、相談して少しでも前向きになることが大切です。